呪web
ロングウェルシステムで働くOL・吉田ミサキは同僚の徹と交際中の一方、上司の荻野からは仕事の不手際にかこつけたパワハラに悩まされる日々を送っていた。そんな中、ミサキのパソコンに謎のメールが届く。彼女がリンクをクリックすると「呪web」へつながり、マスコットキャラの「ワラニン」が呪いのシステムを説明される。日頃の鬱憤を晴らすため、ミサキは荻野にプチ呪いをかけるが…
石油が出た
世界の石油産出量が激減し、日本では1日に停電する回数が増加傾向にあった。また、大不況のどん底に置かれている日本ではまともな職に就けるのはごくわずかな定数で湯元も日々、職を求めてハローワークに通っていた。そんなある日、公園で休憩していた湯元が「役立たず」と落書きされた小便小僧を不憫に思い、落書きを消して小便小僧を綺麗にする。その後、小便をしようとした湯元の身体に異変が起こり、小便から石油を放出するようになってしまう…。
AIRドクター
ホノルル行きの機内で男性が倒れた。乗務員がドクターコールをすると1人の男が応じる。桐原は優秀な外科医として男性の手当をする…
が、実は桐原はただの医学生だった。社会人1年の夏に海外医療ドラマを見て外科医に憧れ、会社を退職し3年間の猛勉強の末に私立明東医科大学に入学するも、医師国家試験に落ちた桐原は親や恋人に借りたお金を返すため、自分の生命保険を借金返済に充てようと死に場所を探して飛行機に搭乗していたのだった…。
不死身の夫
三恵は夫の束縛する愛情が煩わしくなり、殺害することを決意し決行する。撲殺に成功し、ほっとした顔つきで自宅に戻ると、死体が消え夫が蘇っていた。めげずに絞殺後死体を埋葬、刺殺後火葬しても夫は何事もなかったかのように何度も蘇ってしまう…。
段の花子
同僚教師が体調不良のため1人で若葉南小学校の夏休みの当直をすることになった相川先生。元教育実習生の小谷が忘れ物を取りに学校に来ると、相川先生が若葉南小に伝わるという「階段の花子」について語り始める。しかし、小谷との会話の流れから次第に「階段に住んでいる花子の会談話」から「事故死した女子児童の青井さゆり」へと話がすり替わっていく…。